榎本武揚はダメ男!?
会津士魂を読み始めるまでは、戊辰戦争・明治初期のことをよく知らなかった。 函館・五稜郭で戦争があったことは知っていたが、その経緯・結末等はこの本を読んで初めて知った。日付が克明に記されているため、榎本が何を目指して函館に来たのか、守備側(榎本軍)がどのような配置で守ろうとしたのか、攻撃側(薩長)がどのようなルートで攻めてきたのか、どこで勝ちどこで負けたか、リアリティあふれる書きっぷり。 究極的な状況に置かれるといろいろな人間の生き様が露になってくるが、そこで初めて「このヒトは上に立つ能力があるかないか」もわかってくる。 榎本・大鳥は中間管理職的には向いていたのかもしれないが、トップに立つ器ではなかったのだろう。 会津士魂を読んでこの辺まで来る早乙女氏の論調に慣れてくるので、会津側に立った人間が薩長の作った政府で出世するということに早乙女氏とともに怒り・ずるさを感じてしまうのは私だけではないはず。 作者に共感を感じる読者なら続編は一気に読めてしまうでしょう。
集英社
会津士魂 続1 集英社文庫 さ 5-28 続 会津士魂〈4〉不毛の大地 (集英社文庫) 続 会津士魂〈3〉斗南への道 (集英社文庫) 続 会津士魂〈5〉開牧に賭ける (集英社文庫) 続 会津士魂〈6〉反逆への序曲 (集英社文庫)
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